MT07のリアブレーキOHとピストン流用(過去の整備)
MT07のリアブレーキをオーバーホールし、そのついでに鉄ピストンをアルミに交換しました。この記事では主にピストンに関する情報を整理します。
ピストンをアルミにするメリットは何と言ってもゴミが付きにくく落ちやすい、ピストンの動きが軽いということに尽きます。あと錆びにくいのも〇(アルマイト層貫通してガチ腐食したらヤバそうだけども)マメに自分でメンテしている人なら感動できると思う。
アルミピストン流用は割と定番の弄り方で、恐らく一番有名なのはNISSINの4ポッドキャリパにスズキのBkingの補修部品としてピストン&シールキットを組み込むことだと思う。ZRX系のTokiko6ポッドキャリパーの代替として組まれることもよく目にするし、過去に実際にやってきた。
MT07はリアブレーキキャリパがニッシン製なのでニッシンのピストンが流用できるだろうと想定して、まず探してみます。
ピストン径
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部品番号
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部品番号シール
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機種名(代表)
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型式コード
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φ30(33.23)
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45117-MCJ-006
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06451-MCZ-006
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CBR954RR
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SC50
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φ32(-)
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45117-MBW-E11
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06451-MBW-405
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CBR600F
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PC35
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φ34(33.96)
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45107-MCJ-006
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06451-MCJ-751
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CBR954RR
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SC50
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φ38(38.18)
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43107-MCJ-006
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06451-443-405
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CBR954RR
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SC50
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Webで収集したものや実測したものを並べるとこんな感じ。MT07のリアブレーキピストンはφ38なので、43107-MCJ-006を取り寄せます。
今回使ったシールとピストン
ヤマハ シールキット 5SL-25803-00 \324
ホンダ ピストン 43107-MCJ-006 \1,483
シールはヤマハ純正でピストンだけホンダ純正パーツとして取り寄せました。シールやピストンが安くてびびる…。 MOSキャリパーなんてぼったくりレベルのプライスタグがついてるというのに…
下側の色が濃い方がアルミピストンです。サイズはまさにジャストフィットで半年ほど使ってフルード漏れなどの不具合はありませんでした。
Blogを書くことを想定して撮ったりしていなかったのでOHの注意点だけ簡単に書きます。
①シールを外すのはピックツールがおすすめ
②シールが嵌る溝は丁寧に掃除する
③組み込み前にシールに傷などがないか点検してから組み込む
④組み込み時にはCCIラバースプレー等のブレーキ対応ケミカルを使って潤滑する
特に②は長年フルード交換されず放置された車両などは、結晶化したフルードが溝に張り付き、シールが正しい位置に収まっていないことなどがあります。収まりの悪くなったシールは最悪、ピストンの動きと一緒にシールが外に飛び出したりするケースを見たことがあります。
歯ブラシや竹串などを使ってキャリパ本体に傷が入らないように注意しながらこそげ落としましょう。