おもちゃであそぼ

雑記を書きなぐるチラシの裏。参考にしないでください。

まふらー×ふぁんねる

 抜けのいいマフラーに交換することで低速トルクを減らしたくて、ぼんやりとマフラー交換しよかなと考えていたタイミングで偶然中古マフラーの出物があったので引き取ってきました。純正マフラー製造メーカーのサクラ工業が出しているPRUNUSです。

 当初はAkrapovicのJMCA版を検討していたのですが、JMCA版は非JMCA版と異なりマフラーエンドにカーボンのカバーが追加されていて、リアタイヤとのクリアランスがパツパツになってしまう問題がありました。180/60サイズを履かせる人やスロット加工で軸間をslammedにする人にはシビアな問題です。どうして余計なことをしてくれたのか…。

非JMCAでもeマークーク付ならxxみたいな話もあるけど…ホントなんかな。OKならそっちがいいけど。

 さて、話をPRUNUSに戻します。このマフラーは実はかなりの曲者で07用は前期型と改良された後期型があります。集合部とタイコの接合部に補強ステーが入っていれば後期型!ちなみに前期型は車検に通らない音量のものがちらほらあるようです。消音にウールを使っていないので経年劣化というよりも隔壁の構造がギリギリを攻めすぎていたのかもしれません。ちなみに今回引き取ってきたものは車検をパスした実績があるのでたぶん大丈夫でしょう。

 マフラーが届いので早速、交換作業に入ります。フランジナット×4+吊り下げステーのボルト×2+O2センサーを外す→ガスケット交換→逆の手順で取付だけだし、メーカーOPにもなるようなマフラーだから余裕だとナメきっていたら4時間かかる大事故をかました…。

 どうして4時間もかかってしまったのか。これはマフラー交換であるあるのスタッドボルト折れやO2センサー固着とかではなく単純に「入らない」ことが原因でした。取扱説明書にはさらっと「純正を外して取り付ける」くらい軽く書かれていましたが、いざ取り付けてみると車体側のステーとマフラーステーの穴が全然合わない…。こういう時って僅か5㎜の距離が東京⇔大阪間より遠く感じる。むりくり力いっぱい押し込めば何とかいけそうだけど、どこか手順の間違っていたり、変なところに引っかかっててこんな感じになってる?という手応えだし、夜中の作業で影になって見落としてる部分はないかと何度も仮組⇔バラを繰り返して本当に問題がないことを細かく確認しました。んでもって最後は覚悟を決めて力で無理くり押し込んで取付ました。

 夜中であったために作業中に前オーナーに確認取れなかったのが残念

 翌日、前オーナーに聞いたら、①ジャッキアップしてリアタイヤを外す、②エキパイをガタが出るギリのあたりで仮止めする、③気合を入れてフルパワーで押し込む、という、筋肉解決案件でした。

 

次の日、筋肉痛になった。

 

 色々整えてから試走をすると…。フィーリングが激変しました。当初は抜けが良くなることで低速トルクが減ればいいな程度には考えていたのですが、パワーダウンしたかと錯覚するくらいトルクの谷がなくなって滑らかな出力特性となり、スロットルは開け方向も締め方向も素直に応答するようになりました。特筆すべきはちょい開けちょい締め、極低速付近の扱いやすさです。ノーマルだとスロットル操作に対して再現性が低いトルク変化(特にバックトルク)がありますが、それがかなり取り除かれました。あまりの変化に驚いてAkrapovic+ECU書き換え仕様のMT07乗りに試乗してもらったら「今まで試乗してきた中で最高」の評価を頂きました。その際に色々情報交換を行い、他のMT07やXSR700で類似の仕様にすると軒並み高評価を得られたので、このフィーリングを構成するためには何が必要なのかある程度絞り込めてきました。現時点で言えるのは、インテークMod+社外マフラー+ECU書き換えの3点セットを組み合わせることはかなり有効であるということです。

  もちろん得るものもあれば失うものもあり、現時点で判明しているのは燃費が明らかに悪化しました。まだ具体的な数値を出せるほどマイルを稼げてはいませんが、体感的に15%ほど悪化しています。(後日のECUリセットでだいぶ改善しました)また、エンジン特性の演出を積極的に殺しているのでパルス感などを重視する人にはつまらない印象となっているでしょう。

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 夏以降、仕事と環境変化の影響で練習時間を全く確保できてないから何とかせねば…。