Rear shock upgrade
ちょもりんさんのMT07に試乗したらとてもフィーリングが良く、それがきっかけとなって、MatrisのリアサスをOHするついでに自分のものも別体タンクを追加してもらいました。オーバーホールの工賃+タンク等パーツ代+加工で予算は大体100kほどでした。オーバーホールの基本工賃は20kちょいなのでほとんどがタンク代です。
Matrisはタンク付仕様はラインナップしていないため、他車種用のパーツを流用して製作する形となります。なので納期は通常のオーバーホールよりもちょっと長くて平常時であれば概ね10日程度(必要なパーツ類の在庫があれば)だとか。松本エンジニアリングに問い合わせて見積もりを取った時には1月下旬以降は業務に余裕が出そうということだったので、それに合わせて発送しました。
いい感じ!
交換されたシールとスライドメタル、バンプラバー
スライドメタルの状態
別体タンクが追加されたことで型番はKD→KFへ
ガス圧は12→9まで落ちていました。2年乗ると結構抜けちゃうもんなんですね。単にタンクが追加されただけでなく、ダンパーユニットも併せて変更されているのでリバウンドのノッチ数が36から43にまで増えてる。ショック長が308ミリ(最短)なのはアジャスタブルリンクmod追加に合わせてのものです。ナイトロンやオーリンズに比べて最短長が短いのがこんなところでメリットとして効いてくるとは完全に予想外でした。
今回はダイノのデータまで添付されていました。赤線のKF仕様の方は凸凹がなくきれいで安定した減衰を得られていますね。特性を弄る時はこのデータを基に具体的な数字を出しながらあれこれ相談できると思います。(読み取り方がこれで合ってるのか不明なので詳しい人に教えてもらおう)
さて、取り付けする前にやっておくことがあります。
一旦プリロード調整リングを回してネジ山とリングが合さっているとこにスレッドコンパウンドを塗り込みます。四輪の車高調でもこれをやっておくと固着しづらく、調整で回す時にネジ山を痛めにくいです。
塗り込みが終われば次は取り付けですが、これにはとても苦労しました。気をつけた点は主に2つ。「全ストロークでホースやバンジョーが干渉しない」「バンジョーボルトが緩む方向に力がかからない」です。トラブルを未然に防ぐためにも念入りにレイアウトを決定する必要があります。提供されたホースレイアウト+純正ステップ+汎用ステーそのままでは取り付けが非常に厳しく、どこかを削ったり、ステーを自作する必要がありましたが、MT07コミュニティのメンバーらから頂いたアドバイスを基に慎重にホースレイアウトを変更して基本無加工で取り付けることが出来ました。(泥除けのフェンダーはバンジョーが干渉するので必ず削る必要があります)
ストック状態のままとりつけるとこれ。SSBのタンデムスライダーならいけるかもしれませんが、純正タンデムステップだと少なくとも▽の一辺を削り飛ばしてVにしないといけません。
オイルが漏れないようにバンジョーボルトを慎重に緩めてぐりっと回します。(正直めっちゃ怖かった)
オイルが軽く滲むくらいなら問題ないっぽい。
ホースはタンデムステップに軽く接触しているので…
ホースが暴れないように抑制しつつタンデムステップに擦れないようにタイラップを使って浮かせるように固定しました。(この後さらに工夫しました)
タイダウンで締め上げてリアサスをストロークさせ、干渉がないかもチェックしました(重要)。
タンクとサス本体のバンジョーボルトは目視で緩みチェックが出来るようにI字マーキングを入れておきます。シェイクダウンでは問題がなかったのでしばらくはまめにチェックしながら走る感じですかね。
最後に洗車しておしまい。