自作ニーグリップパッド
MT07はタンクカバーがつるつるなのでニーグリップを増すためにゴムを貼っています。
ジムカーナの時だとニーグリップで車体をコントロールすることが多いので、ここがつるつるだとかなりしんどい。今まで色々なものを試したのですが、膝が当たる位置がちょうどタンクカバーの分割位置(黒/赤の部分)にかかることやタンクの絞り込み形状がきつくて膝以外が当たらず内腿でグリップを稼げないため、有名メーカーの強力な粘着シートのものでも定着が悪く最後は剥がれてしまいます。恐らく、膝のみのピンポイントに力がかかってしまうことも一因でしょう。この辺は体型の違いによって個人差が出るところなので他の人はどうしているのか興味があるところです。粘着シートは強力であればあるほど除去が難しいため、剥がれてしまうと新しく貼り付ける度に非常に手間がかかります。超強力シールはがし剤を使ってやればきれいに除去できるけど、その手のケミカルはたいてい「塗装面への使用不可」となっており、何度も使うのは気が引けます。(※3Mとかの強力な両面シートには超強力シールはがし剤が必須、ショボいものだとマンモスを木の棒で仕留めるくらい難しい)
さて、そういう状況で色々考えた結果、剥がれることを前提に短いスパンで交換可能なパッドにしてしまおうという結論に達しました。上の画像のものはまさにそれ。あれこれ素材を購入して試してみると、柔軟でかつある程度の広い面積で接着面を設定すれば、しょぼい粘着シートのものでも「まぁまぁ持つ」といった具合でうまくやれば数か月~半年くらいは持ちます。しかも粘着シートがショボいとケミカルなしで剥がすことができるってのがいい。
タンクパッドやニーグリップパッドは自作しやすい部類というのもあって関連記事がネット上にぽつぽつあるけど、見た範囲内のものはどれも素材選定が正直イマイチでした。素材選定は行動範囲内のホームセンターの品揃え具合に規定されがちなので仕方ないのだけど、どこのホームセンターでも共通してよく見られるような素材はダメです。そこで個人的に今のところベスト!という素材を紹介します。
おすすめはシールゴム1ミリ厚(粘着シート付)
次点でグリップゴム2ミリ厚(画像のものはこれ)
この2つはホームセンターで見かけることは稀ですが(今のところ都内では0)、価格もニーパッドとして優秀でかつめっちゃ安くて強く強くお勧めします。名前的にはグリップゴム2ミリ厚が良さそうに思えますが、柔らかいのでグニグニしてしまいます。また、この「グニグニ動く」ことが剥がれの原因にもなりがちです。シールゴム1ミリ厚は触るとサラッとした感触で押し付けるとグリップが出ます。薄いので変形がなくダイレクト感が良いです。欠点は粘着シートが弱いので使ってると端から剥がれてくることと摩滅して薄くなっていくことです。定期的に張り替える手間もマイナス要因といえます。ただ、ジーンズも革パンもそれなりにグリップしてくれてウェアへの攻撃性が少ないのはかなり魅力ですよ。またシールゴムはニーパッドの他にバッテリーの角や配線に貼って擦れや接触音を低減したりと色々使えるので切れ端も色んな用途に使えます。
MT07のフロントフォークオーバーホール
MT07のフロントフォークをオーバーホールしました。
※このフォークの中身は純正をポイしてMatrisのF15Kに置き換えています。
フロントフォークのオーバーホールの最大の関門はボトムのボルトが外れるかどうかだと思うんです。今回も案の定固着ってたので電動インパクトでバチバチやってようやく抜けました。締め付けトルクは30Nmなのになんでこんなに固まるんだろうか。前回バラした時は締め付けトルクを指定より少し落とし、スレッドコンパウンドを塗っていたのにこの様。。。。あと、どうして内側に回り止めの工具を噛ませる作りになってないんだろ。(ダンパーユニットがツイストするからかもしれんが)
とりあえずバラバラにして洗浄しつつ、メタル類のチェック。前回のオーバーホールは約2年前で、セッティング変更やらなにやらでオイル交換をまめにしていたのもあってメタル類は全然摩耗してなかったです。要交換だったのはヒビ割れの入ったダストワイパーとCリングだけ。それ以外は継続使用しても問題ない感じでした。
カートリッジを組み込むときは作ってもらったSSTを使います。
このSST、組む時は使えるけどバラす時には使えないが、あるとめちゃ便利。
このSSTがあればダンパーのセンターがしっかり出でます。センターが出ないとストローク中にダンパーをこじったり、スプリングがインナーの内壁に擦ったりするのでスムーズな動作をするフォークを組み立てるにはここが頑張りどころです。
オイルはAshの#11と#33をちょうど半々にしたものを調製して使いました。
油面は155mmにセット。これでしばらく様子見
ゴムのサイズが気になる
タイヤに関するメモ
必要な人は必要になる数値の羅列
気が向いた時に書き足しする予定
スイングアーム短縮したり、ホイール、タイヤ幅を純正値から変更するとこの手の数値が気になってくる。
ってかQ4 180/55って適合リム幅が5.5-6.0なのかよ! 180/60は5.0-5.5なのに...
道理で5.5Jリム180/55に履かせると丸くなってサイドが立ち気味に感じたわけだ…
ねずみ色
こういうことを言うと気分を害する人もいるかもしれないけど、MTBを弄って乗って遊んでた人間からみるとバイクのブレーキはもう少し進化して欲しい気持ちがある。シマノのブレーキなんてめちゃくちゃ賢い作りになってて、エントリーモデルの安物ですら賢い作りになってて組み立て直後のライン内空っぽの状態から始めても15分もあればエア抜きは終わるから、無限にエアが抜けないバイクのラジポンなんて窓から投げ捨てたくなる。
ただ、自転車用のディスクブレーキってかなり特殊なノウハウが要るらしく、15年ほど前にホンダがMTBのダウンヒル競技をやっていた時にブレーキを供給していた曙がそのノウハウを活かしてF1のマクラーレンにブレーキを供給していたのは有名な話である。なんでも、軽くて高速で走るものをしっかりとしたフィードバックを伝えがら止めるというのは相当に難易度が高いらしい。ちなみにホンダのDHバイクは販売する直前までいった(販売者向けの説明会まで開いた)のに急遽参戦中止、販売も取りやめになってしまった。残念な話である。当時、(噂によるとフィーリングがめちゃくちゃ良かった)曙ブレーキも販売されるのか?ってのはかなり注目されていたように記憶している。ちなみに、同時期にbremb〇がMTB向けに左右セットで(確か)15万くらいのブレーキを販売したけど他のメーカーに全く太刀打ち出来ずにあっという間に消えていったな...。
そんなことはさておき、本題に入ります。MTBのブレーキはきちんとセットアップされていれば、バイクや車と違って”常時擦ってる”ような状態にはなりません。というのも、パッドの間に板スプリングが入っていて、それでクリアランスが確保出来るのです。
これはシマノの対向4ポッドブレーキ用のパッド。銀色のパーツがスプリングです。
そういや、バイクのブレーキパーツでこういうのないよな~って思い、作ることにしました。ただ、MTBと同じようなものをステン板で作りたかったのですがDIYだとなかなかハードルが高かったのでピアノ線を加工して焼きを入れることで似たようなものを作ろうというところに落ち着きました。
参考にしたのはココ
の記事の中の お手軽ばね製作 を参考にしました
早速、試作品で熱処理前後のテンションを確認してみると思ってた以上にバネになってる。
くるくる巻いて線長稼がなくとも反発を確保できたのでこんなのを作ってみました。ハードリカーを飲みながらペンチ使ってフリーハンドで作ったので精度はお察しですが、一応は機能する塩梅に仕上がりました。
装着するとこんな感じ
パッドを押し広げつつ、パッドピンにテンション掛けて脱落防止も担っています。
MTB用のスプリングほど機能的ではありませんが、無いよりはマシになりました。
今後は形状とか工夫したり、他の用途向けのものも作ってノウハウを蓄積していきたいですね。
熱処理は上記のTipsを参考にガスコンロを使ってねずみ色になるように行いました。赤色になるほど入れてしまうとダメな感じだったので遠火で炙りながら距離感を掴んでいくのが重要だと思いました。何度か練習すると、何となくそれっぽくなるのですぐにコツがつかめるかと思います。
おしまい
インカムスピーカーの小型化(プロトタイプ)2020年12月31日追記
グラムスターは耳のとこにインカムのスピーカーを収めるスペースがなく、むりやり押し込んでしばらく使ってみたものの、被る時に耳が曲がったり圧迫してしまい、当たり具合によっては長時間被るときつかったです。
そこで
ストックのスピーカーをぶった切ります。
秋月電子に行って代用スピーカーとして↓をチョイス
マイクロスピーカー 赤/黒リード付 8Ω: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販
50円/個でめっちゃ安い。
試しにつけるとこんな感じ。
コーンが剥きだしなのでその辺にあった廃材で適当なカバーをつけました。
極細線なので接続にはハンダを使いましたが、インカムの線は特殊なコーティングされているので軽くライターで炙ってやってハンダが乗るようにしました。
あとはテストして高速域でちゃんと聞こえるか確認します。
2020年12月31日追記
やはり音質は低下するが、耳に干渉しないので本当に楽。音量は一般道の速度域なら問題ないが、東名等の速度レンジだと会話はかなり厳しい。ってか無理だ。メットの中を空気が流れる風切り音に搔き消される感じなので風抜き穴をシールしてやれば多少マシになるか?って感じ。もしくはエンクロージャー的なものを作り込んで音がしっかり出るようにするとか。
まふらー×ふぁんねる
抜けのいいマフラーに交換することで低速トルクを減らしたくて、ぼんやりとマフラー交換しよかなと考えていたタイミングで偶然中古マフラーの出物があったので引き取ってきました。純正マフラー製造メーカーのサクラ工業が出しているPRUNUSです。
当初はAkrapovicのJMCA版を検討していたのですが、JMCA版は非JMCA版と異なりマフラーエンドにカーボンのカバーが追加されていて、リアタイヤとのクリアランスがパツパツになってしまう問題がありました。180/60サイズを履かせる人やスロット加工で軸間をslammedにする人にはシビアな問題です。どうして余計なことをしてくれたのか…。
非JMCAでもeマークーク付ならxxみたいな話もあるけど…ホントなんかな。OKならそっちがいいけど。
さて、話をPRUNUSに戻します。このマフラーは実はかなりの曲者で07用は前期型と改良された後期型があります。集合部とタイコの接合部に補強ステーが入っていれば後期型!ちなみに前期型は車検に通らない音量のものがちらほらあるようです。消音にウールを使っていないので経年劣化というよりも隔壁の構造がギリギリを攻めすぎていたのかもしれません。ちなみに今回引き取ってきたものは車検をパスした実績があるのでたぶん大丈夫でしょう。
マフラーが届いので早速、交換作業に入ります。フランジナット×4+吊り下げステーのボルト×2+O2センサーを外す→ガスケット交換→逆の手順で取付だけだし、メーカーOPにもなるようなマフラーだから余裕だとナメきっていたら4時間かかる大事故をかました…。
どうして4時間もかかってしまったのか。これはマフラー交換であるあるのスタッドボルト折れやO2センサー固着とかではなく単純に「入らない」ことが原因でした。取扱説明書にはさらっと「純正を外して取り付ける」くらい軽く書かれていましたが、いざ取り付けてみると車体側のステーとマフラーステーの穴が全然合わない…。こういう時って僅か5㎜の距離が東京⇔大阪間より遠く感じる。むりくり力いっぱい押し込めば何とかいけそうだけど、どこか手順の間違っていたり、変なところに引っかかっててこんな感じになってる?という手応えだし、夜中の作業で影になって見落としてる部分はないかと何度も仮組⇔バラを繰り返して本当に問題がないことを細かく確認しました。んでもって最後は覚悟を決めて力で無理くり押し込んで取付ました。
夜中であったために作業中に前オーナーに確認取れなかったのが残念
翌日、前オーナーに聞いたら、①ジャッキアップしてリアタイヤを外す、②エキパイをガタが出るギリのあたりで仮止めする、③気合を入れてフルパワーで押し込む、という、筋肉解決案件でした。
次の日、筋肉痛になった。
色々整えてから試走をすると…。フィーリングが激変しました。当初は抜けが良くなることで低速トルクが減ればいいな程度には考えていたのですが、パワーダウンしたかと錯覚するくらいトルクの谷がなくなって滑らかな出力特性となり、スロットルは開け方向も締め方向も素直に応答するようになりました。特筆すべきはちょい開けちょい締め、極低速付近の扱いやすさです。ノーマルだとスロットル操作に対して再現性が低いトルク変化(特にバックトルク)がありますが、それがかなり取り除かれました。あまりの変化に驚いてAkrapovic+ECU書き換え仕様のMT07乗りに試乗してもらったら「今まで試乗してきた中で最高」の評価を頂きました。その際に色々情報交換を行い、他のMT07やXSR700で類似の仕様にすると軒並み高評価を得られたので、このフィーリングを構成するためには何が必要なのかある程度絞り込めてきました。現時点で言えるのは、インテークMod+社外マフラー+ECU書き換えの3点セットを組み合わせることはかなり有効であるということです。
もちろん得るものもあれば失うものもあり、現時点で判明しているのは燃費が明らかに悪化しました。まだ具体的な数値を出せるほどマイルを稼げてはいませんが、体感的に15%ほど悪化しています。(後日のECUリセットでだいぶ改善しました)また、エンジン特性の演出を積極的に殺しているのでパルス感などを重視する人にはつまらない印象となっているでしょう。
夏以降、仕事と環境変化の影響で練習時間を全く確保できてないから何とかせねば…。
冴えないビードの落とし方
ふつーのバイクの乗り方ならばタイヤ交換なんて年単位のスパンだろうけど、グリグリ遊ぶとなると高頻度で交換することに…。
頭のおかしい後輩は週一でタイヤ交換してましたが…。
DIYでタイヤ交換をする上で一番面倒くさいのはビード落とし。作業自体はコツさえ掴んでいれば簡単なんですが、大型バイクくらいのタイヤサイズになると車用ビードブレーカーがないと結構苦しい。車用のビードブレーカーは結構大柄で場所を取ってしまうのが悩みどころ。
そこでみんな大好きパンタジャッキで落とす方法
壁to壁のいい感じのスペースがあれば案外いける。
画像のものは壁間の距離が広すぎて木材挟んで調整したのでいい塩梅のとこを苦労した。
こっちは二輪でやってる人をみたことないけど車載油圧ジャッキで落とす方法
ホイールとジャッキをタイダウンで固定してアームでタイヤを押し込んでビードを落とす。
アームの先端は弧を描くように動くのでリムに傷を入れないように注意が必要です。
ピンポイントで押してしまうせいか、うまくキメないと一発で落とすのは難しいので少し左右ずらしながら何度かチャレンジすると上手くいきやすいです。
溶接とかで先端にアタッチメント作ればもっと楽にいけるかも?とか思う。何かアイディアぶっ込んで今後の発展に期待したいところ。
とはいえ、 やっぱ置き場確保できるなら四輪用ビードブレーカーでキメるのが一番だよ