New modの組み立て
New modの詳細です。
これを””闇の力””を借りて
こうしました。
数値的にみると、純正は芯‐芯で98㎜ですが、加工後には92㎜になりました。6mmのショート化です。 ショート化によって静的フロント荷重の増加と、スイングアームの垂れ角増加でアンチスクワット強くなること、が期待されます。この数値はFZ07でトラック向けのレーサーを作ったAP MotoArtのプロダクツを参考に決定したものです。
ここで一応断っておくと、今回の加工はジムカーナ用途でのメリット/デメリットを勘案したものではなく、動機の大半は単にやってみたかったってだけです。mod導入で遊ぶのもバイクの楽しみの一つですから。欲を言えば、07は構造上の制約からアンチスクワット弱め(特にストローク後半)の特性があるので、これで幾許か解消されるとうれしいんだけども。
現在、ジムカーナをする上で想定しているデメリットは、ヘッドアングル増加でただでさえ少ないトレイル量が減少すること、ライドハイト増加で重心位置が持ち上がること、です。
とりあえず組み立てる前に錆びやすい溶接部の錆対策を施します。溶接部にタッチペンでプラサフを塗って
同じくタッチペンで色を乗せます。
雑だけどまぁ表から見えないパーツだしね。
MT07を覗き込んで「リンク替えてるね!?」って気付く人がいたらドン引きすると思う。
次にベアリングとシールの圧入です。今回は自転車用のベアリング圧入SSTを使って圧入していきます。穴の周辺に溶接痕があるので歪んでいそうだなと思ってたら、案の定精度がイマイチ×ベアリングが分厚い×圧入深さの指定があるの三重苦で、結構手間がかかり二時間くらい消費しました...。
ちなみにベアリングの圧入深さはSMで8~9㎜、シールは3.5~4.5㎜に指定されています。もしやる人がいたら頑張ってください。油圧プレスがある環境での作業をおススメします。
昨今のcrn騒ぎで油圧プレスが使えないのがつらい
何とか押し込んだ図
溶接の熱で歪みが入ったBBシェルにベアリング打ち込んだ時の感じに近いものがあった。
ちなみにアストロ製の1/2”の17㎜ソケットが指定深さまで押し込む冶具にぴったりでした。
それにしてもこのアストロ製のソケット、本来のナットを回す用途で使ったことないな...。
オメガのグリスをたっぷり塗りこみ、シールとシャフトも組むとこんな感じ
完成しました。
取り付けるのが楽しみです。