おもちゃであそぼ

雑記を書きなぐるチラシの裏。参考にしないでください。

マスターのニップル交換とステー

ブレーキマスターのリザーバータンクとジョイントにニップルを交換しました。

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 この型のブレンボマスターはストックで180°のストレートニップルとなっていますが、前回OHした際に間違えてL字を取り寄せてしまい、「まぁ付くからいいか」とそのまま組みつけて以後のそのままになっていました。ホースが異様に長いのはニップルに負担かけずに出来るだけタンクを低く配置しようとしたら、こんな感じになってしまいました。

 低さにこだわったのは、この後に車検が控えていたからです。MT07のようなネイキッドは車検の時にリザーバータンクのトップが全高測定位置になるので、ラジアルマスターに交換している車両は注意が必要です。さらにジムカーナ用にハンドルも純正よりアップしているのでミラーアダプタを組み替えても上限(純正+4cm)ギリギリ…でした。 

  現地で突き出しをマシマシにして車検通した兵を観測したこともあります。なるほど賢い。

 

 ただ、現状のレイアウトはあまりにもかっこよくないので刷新することにしました。f:id:nyalnyal:20201008161317j:plain

  ニップルの交換程度であればフルードを全抜きする必要はなく、リザーバータンク→マスター間だけ抜き取るだけでもいけます。ニップルとゴムシール部は単純に嵌め込まれているだけなので、ホースを除去→ニップルを除去→ゴムシールを除去→ゴミ除去とステップを踏めば簡単です。ホースは時間が経過したものだと固着していて抜きづらいことが多いため、予め隙間を作ってCCIラバースプレーを吹き込みましょう。このひと手間でめちゃくちゃ簡単に抜けるようになります。ニップルはラジペンやウォーターポンププライヤーで(ちょっと力が必要ですが)簡単に引き抜けます。ただ、引き抜く際にフルードが飛散しやすいので養生はしっかりしておきましょう。

  ゴムシールはラジペンか、ピックツールを使って引き抜くことができますが、マスター側にガリ傷をつけないように注意してください。先端が尖ったピックツールはシールを容易に貫通してしまいます。

 

  外したら次は新しいニップルを組み込むのですが、ここでは注意が必要です。

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  ニップルとゴムシールはセットで880円でした。濡れているように見えるのはCCIラバースプレーです。

 

【組み付け時の注意点】

①文字が印字されている方が表側です。

②ゴムシールにはリークを防ぐリップが内外についているので傷つけないように扱う

CCIラバースプレー等のブレーキフルード対応潤滑剤を使ってニップルとゴムシールを組み立ててからマスターに組み込む

 

特に③には注意してください。先にゴムシールを組み込んでしまうとニップル圧入するのは相当に大変です。

  

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 組み立てて外側にもCCIラバースプレーを塗布します。

 

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 圧入はKokenの12ロングソケットがばっちりフィットしました。ぎゅぅっと押し込んでください。

 

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  今回はリザーバータンクに、Kawasaki H2純正パーツのクラッチマスター用リザーバータンクをチョイスしました。H2用ブレーキマスター用タンクからの交換なので随分小さくなりましたね。余談ですが、ブレーキマスター用は日本製なのにクラッチマスター用はイタリア製らしい。不思議…。 ステーは真鍮棒と電子部品の端子で作った間に合わせです。これでとりあえず対応し、ステーのサイズ感を把握します。

 

【タンク・ホース選びの注意点】

①Bremboはニップル径が違うのでホースとタンクを選ぶ際は適合品かしっかり確認しましょう。ニッシン用は一回り大きいので装着可能ですが、緩さが原因で漏れることがあります。(細タイラップでピチピチに締めれば漏れないこともないけどあんま良くないよね)

②タンク容量を小さくするのはデメリットがあります。パッドが減ると液面がすぐ下がるだけでなく、負圧が生じてタッチが悪化しやすくなるのでメンテサイクルは短くなります。また、このクラッチマスター用タンクは蓋がスクリュータイプでフェイルセーフがないのも欠点でしょう。

 

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 適合しそうなステーは地味に高くて4~5Kくらいするし、アルミ製だと振動で折れそうだなったことでヤフオクのチタン製3ミリ厚のものを買ってウォーターポンププライヤーを使ってフリーハンドで適当に曲げました。曲げた時のフィーリングはそこまで悪くなく、十分な仕事をしてくれそうです。

見た目どうこうってバイクでもないし、とりあえずこんなもんでいいだろ…。