ローテンプサーモのテスト中

先日、不具合のあったサーモスタットを純正新品に交換しましたが、また新しいサーモスタットを手に入れました。純正（82℃開弁）よりも動作温度の低いローテンプサーモです。MT07は90℃を超えたあたりからECU側でパワーカット+レスポンスの悪化という制御が入ってくるので90℃以下に抑えることが重要です。しかし、ジムカーナは1速でエンジンをカチ回す割には速度が低く、熱的にめちゃくちゃ厳しく、強制的にファンを動作させても90℃以下に抑えるのはちょっと厳しいのが現実です。ECU書き変えてパワーも上がってるのにこれはもったいない。そこで、純正サーモスタットは95℃で全開放という設定なのに注目して、90℃以下で全開放（=冷却性能MAX）になるようなローテンプサーモを調達した次第です。

　とはいえ、MT07に使用できるローテンプサーモは一般には流通しておらず、情報もない。そこであれこれ調べて適合しそうなものをいくつか取り寄せ、その内の1つが形状的になんとか適合しました。一方、課題もあって該当品を買ってすぐポン付けとはいかず、一工夫が要ります。

何とか取り付けたんで、現在テスト中（先行投入がうち、あと数名が同型サーモをテストする予定）

　ジムカーナ走行では強制ファンと組み合わせることで、純正だと90℃を超えていたような条件下でも80℃台をキープしています。体感的に純正なら95℃くらいシチュエーションでも90～90以下みたいな感じ。思いのほか効果がありました。今後は不具合が出ないかを中心に人体実験テストをしていきます。 

※重要※

ローテンプサーモはエンジン的に美味しい水温域から外れにくくする目的で投入しました。冷却性能の限界が上がるわけではありません。