キレてない
キレすぎると訳が分かんなくなりますよね。MT07のハンドルのキレ角は純正だとジムカーナ用途では切れ過ぎに感じます。特にストッパーに当たったところからスロットルを開けると挙動が読めなくて訳が分からなくなる…。ジムカーナではストッパーまでハンドル切るのは基本操作の1つみたいなところなのでこの辺の操作性を改善するのはとても重要です。
繰り返しになりますが、MT07ではフルロックまで切って回るターンでストッパーに当たった状態からスロットルを開けるあたりが自分の現状のスキルではとても苦手だと感じています。ラフにスロットルを開けていくとフロントタイヤに無理をかけて縦に滑ってしまったり、キレ込みが発生して神経を使ってしまいます。ハンドルを大きく切って小さく回って切り戻して再加速というのも考え方としてはありだと思うのですが、現状のスキルではスロットルを開けるとハンドルが戻るくらいの切れ角の方が操作がシンプルになってトータルで良いと判断しています。
次に、「どうやってハンドルのキレ角を絞るのか」という点ですが、ニッチなジャンルだけあって方法論は確立しておらず、人それぞれです。フレームやストッパーに金属や樹脂製のアタッチメントを付けて切れ角を絞る方法もあれば、ステム側のストッパーを加工したり、溶接盛などで対応する人もいます。うちの場合はお金をかけたくなかったのと簡単にセットできるようにしたかったので「四角ナット」を使っています。
M4~M5四角ナット ステンレス製がおすすめ(画像のものはM5、モノタロウで400円くらい。)
ホームセンターなら小分けの袋に数個入りのもっと安いのがあると思います。
ジムカーナ界隈でワッシャなどを重ねて似たようなことをしている人はよく見るけど四角ナットは見たことがない。厚みがあって変形しにくくいい素材だと思うんだけどね。
この四角ナットに…
3Mの屋外対応の超強力タイプの両面テープを貼り付けます。画像はM4とM5のペア。
この組み合わせだとM4かM5のどちらかを好みで選ぶ感じになるかと思います。
※四角ナットは規格品なので厚みが定まっていますが、両面テープは製品毎にまちまちなので注意してください。
これをステム側にあるストッパーに貼り付けるだけでハンドルの切れ角を絞れるというわけです。取り付けはヘッドライトを外してやるのがオススメ。うちは外さず取り付けられるようにSSTを作りましたが、初めての人ならヘッドライト外した方が確実です。ここでもう一つ重要なのは、貼り付けてあとに接着面にマスキングテープで水やホコリが侵入しないようにマスキングテープで包むように巻くことです。これが意外と効果的で数年使っても剥がれていません。
このストッパーのメリットは安価で簡単なだけでなく、超強力両面テープは厚みと弾力があるのでストッパーに当たった際に「ガツッ」とならず、ほんのりグニグニします。この辺は正直なところ好みになるとは思いますが、フルロック時の衝撃が優しくなってフレーム側のストッパーの挫滅を抑えられることや、フルロック時に力がかかって押し込まれた際に切れる方向にほんの僅か動くことで操作にも余裕が生まれます。これはリアサスのバンプラバーと似た考えですね。
たいしたmodではないのですが、先日の練習会で同じMT07乗りに車両を貸した際にハンドル切れ角が少なくて乗りやすい!どうやってるの?と聞かれたので記事にしました。