おもちゃであそぼ

雑記を書きなぐるチラシの裏。参考にしないでください。

らっぱ

 07のドコドコ感はハード(吸排気)とソフト(制御)の両方で演出されています。制御側は燃調や点火の調整してまーまーいいところまで来た感があるので、今回はハード面のアップデートに手を出してみました。これまで、ノーマル、シュノーケルのスカートカット、シュノーケルレス、ファンネル追加と色々ステップを踏んできましたが、いずれもノーマル戻しが容易な部類でした。ところが…これ以上となると… 大掛かりな作業が一気に増えていきます。エアクリボックス外すのめちゃめんどいんです。

 

 さて、本題に入る前に、そもそもなんでハード面をアップデートする気になったのかというと、実は先日にちょもりんさんのエアクリボックスレス&エアクリ剥き出し仕様をお借りする機会がありました。もともとMT07は前輪の分担重量少なめなのと下から唐突にドカンと立ち上がるトルクのおかげでフルバンクから開けていく時に探り探りしないとフロントが簡単にリフトしちゃいます。浮かずとも接地感がなくなるだけで正直しんどい。低速トルクを削るアプローチの一つとしてのエアクリボックスレス仕様ってわけです。いざ借りて乗ると… 正直、別車種かと思うくらい低回転のトルクの立ち上がりが違う。あと、ボックスレス特有の極低回転域の空気が吸えない領域の扱いにくいさがほとんどないことに驚きました。何度も何度もマップ書き換えたそうなので一筋縄ではいかないにしてもここまでとは。渋滞にはまっても大丈夫な十分な実用性も備えていました。

 こんなに仕上がってるなら同じ仕様にしてしまうことも検討しましたが、導入コストが結構かかる(スロットルとのジョイント、全天候型フィルタ、特にフィルタが高価)。それに、同じ仕様ばかりだとノウハウが蓄積せず、多様性が失われてつまんないのでエアクリボックス有り前提のセットアップを模索することにしました。リストリクタキャンセル?容積拡大?ボックス自作どっからいく?みたいなアイディアを出し合ったりしたのが4月の話。

エアクリボックスは脱着がめちゃんこに面倒臭いので中古を確保して6月くらいに何らか実装するかな〜と思ってたら

 

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(画像:ヤマハPC版パーツリスト)

 

 突如、ボックスに差し込まれているゴム製のインテークを加工することになりました。画像では8、9に相当する部分です。雑談中にまずはファンネル化とかいいねぇという話になった数日後にちょもりんさんから「テスト用データ作ってみたww」と連絡があり…

 

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う~ん。気が付いたら出来ちゃっていました。

3Dプリンタで造形したもので素材はMFJ PA12、仕上げはナチュラル仕様です。

コストは2個で5kほど。

 

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 力を加えると撓むくらいには柔軟性があります。この時はPA12GBでもよかったかな~なんて思ってましたが、後で考えるとむしろこれで良かった感じです。

 とりあえずこいつが有効かどうか検証するだけなのでエアクリボックスを外して丁寧に作り込むことはやめ、エアクリボックスを車体につけたままインテークをカットすることにしました。

 当初から見た目は気にしないつもりでしたが仕事が立て込んでいて連日の徹夜明けの脳みそでは思いのほか限界が低く

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”1+1はみそスープ”の切断クォリティ

切開方向と道具は十分に検討しましょう(反省 

 

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気を取り直して嵌め込みました。接着剤等は使ってません。

ただ、ファンネルをインテークに真っすぐ押し込むだけではなかなか入ってくれません。ファンネルを撓ませてリムにタイヤを嵌める要領でファンネルの一部をインテークに引っかけてぐるっと回すと嵌め込みやすかったです。

 

この画像撮った時に切りカスが映り込んでるのに気付いて慌てて除去したよ

 

~その辺乗っただけのインプレ~

① 低速トルクの立ち上がりがちょもりんさん仕様ほどではないしても若干まろやかになった。ちょもりんさん仕様を10とすると2〜3くらい。やっぱボックスの影響はでかい。

②アイドリング時点でサウンドが違う。下も上も若干うるさくなった。

③0からスパッと開けた時のレスポンスとトルクの立ち上がりはやや鈍化。メリットになるかデメリットになるかは実戦の速度域に放り込まないと判断がつかない。ドカンと立ち上がるトルクを使って向きや姿勢を作り、タイミングを図るような人はまず慣れる必要があるかと。

④高回転/高負荷時のフィーリングはいい感じ。ジムカーナにほぼほぼ関係ないけど開けるのが楽しい。無駄に回したくなる。

⑤燃調と点火、特に負圧で管理してるとこのマップは書き換えたい。スロットル閉める時間が長いと流速が落ちて開けた時のレスポンスが途端に悪くなる。大きなトルクは要らんけど薄いトルクがもう少しレスポンスよく付いて来てくれる感じが欲しい。

 

とりあえずこりゃあかん〜という代物ではなかったのは一安心

あとは練習会で負荷かけて走ってみてからの判断ですね。